個人の自己実現は、個人の内面だけで完結するものではありません。早すぎる変化、あふれる情報、変わらない仕組み、見えない将来の中で、多くの人の手と力は、社会へ届く前に滞りやすくなっています。
そうした停滞の中で生まれる違和感、怒り、困りごと、諦め、提案の芽を、単なる感想で終わらせず、Issueとして整理し直します。そして、そのIssueに対して、解決案として採ること、別の回路として設ける案、すでに困難の中にいる人へ届ける案を、3つの方向から変化を狙います。Solution・Alternative Proposition・Relief Plan ーSARは、異なる立場・異なる資源・異なる切迫度を持つ課題を扱うために設ける私たちのケアとカバーです。
3つの方向からIssueに臨む
課題に対して、直接的な改善、制度設計、運用改善を行う案です。仕組み・評価・現場実装を見直し、すでに存在する知見もIssue攻略の資源として扱います。
既存の仕組みだけでは届かないときに、別の導線、別の参加回路、別の評価軸を編み出す案です。制度の外に放置された可能性を、提起として可視化します。
長期の制度変革を待つだけでは間に合わない場面に対し、いま必要な案内、伴走、退避路、緩衝材を整理する案です。切迫度の高い困難へのあなたのケアを届けることをともに考えます。
一つのIssueに、常に一つの答えだけが必要とは限りません。制度を変える案、別の回路を提起する案、いま苦しい人を支える案は、それぞれ役割が異なります。SARでは、この3方向のいずれからでも、Issue攻略を歓迎します。
FROM-TOマトリックスで、Issueというマーケットを確かめる
- 分類区分: 個人・組織・社会にまたがる論点を束ねる整理軸
- Issue: その分類の中で実際に生じている、ひずみ・ジレンマ・停滞
- FROM: Issueにおいて起点として動きうる人・層・区分・業界
- TO: 場づくりや働きかけを通してアイデアを届けたい人・層・当事者
- HOW: Solution / Alternative Proposition / Relief Plan として導き出される働きかけ
| 分類区分 | Issue | SAR区分 | FROM | TO | HOW |
|---|---|---|---|---|---|
| 多様性・人権 | D&I推進の制度化と現場運用の不足 | Solution / 解決案 | 内閣府男女共同参画局 / 厚生労働省雇用環境・均等局 / 法務省人権擁護局 / ほか | 一般市民 / 組織構成員 / マイノリティ当事者 / ほか | D&IのKPI化と年次開示 / 当事者参画委員会の常設 / ほか |
| 多様性・人権 | 中小企業や地域社会への波及不足 | Alternative Proposition / 代替案 | 業界団体(製造業協会等) / 商工会議所青年部 / 中小企業家同友会 / ほか | 中小企業 / 地域住民 / 自治会 / ほか | D&Iガイドライン整備 / ロールモデル可視化キャンペーン / ほか |
| 多様性・人権 | 差別・排除を受けている個人の即応支援 | Relief Plan / 救済案 | 法務省人権擁護委員 / 法テラス / 自治体人権相談窓口 / ほか | 差別を受けている個人 / 家族 / 雇用主 / ほか | 匿名相談窓口(電話・チャット) / ピアサポートコミュニティ / ほか |
| 教育改革 | 教育内容と社会変化のギャップ | Solution / 解決案 | 文部科学省初等中等教育局 / 中央教育審議会 / 国立教育政策研究所 / ほか | 学校 / 教員 / 児童生徒 / ほか | 探究学習の必修化 / 評価基準を「正解」から「問い」へ転換 / ほか |
| 教育改革 | 公教育外の選択肢不足 | Alternative Proposition / 代替案 | フリースクール全国ネットワーク / 認可外学校 / インターナショナルスクール / ほか | 学校外学習層 / 不登校児童生徒 / 探究心ある中高生 / ほか | フリースクール拡充 / オンライン探究プログラム / ほか |
| 教育改革 | 主体的進路選択の支援不足 | Relief Plan / 救済案 | スクールカウンセラー / スクールソーシャルワーカー / 大学キャリアセンター / ほか | 流されている学生 / 進路に迷う高校生 / 保護者 / ほか | 進路相談ホットライン / 自己理解ワークショップ / ほか |
Issue領域別の入口
ここでは、Person / Business / Society の3領域から、各Issueの入口を見ていけるようにします。領域別の入口ページでは、同じページ内でタブを切り替えながら、各分類区分とテーマページへ進めます。
個人支援領域
自己肯定感、メンタルヘルス、障害者支援、健康・引きこもりなど、個人の抑制と回復に関わるIssueを扱います。組織変革領域
組織文化、評価、人材育成、就労両立、制度運用など、組織の構造と現場のねじれに関わるIssueを扱います。社会接続領域
教育、地域、民主主義、公共と市民の信頼、メディア、グローバル課題など、社会への接続回路に関わるIssueを扱います。募集中のIssue・テーマ・提案
ここでは、Issueそのもの、テーマの深掘り、具体提案のいずれも受け止めます。現在表示しているのは一部です。各提案は、Issueを攻略しようというアイデアーSARとして扱います。
D&IをKPI化し当事者参画型の意思決定を制度化
分類区分:多様性・人権 Issue:D&I推進の制度化と現場運用の不足フリースクール・オルタナティブ教育・オンライン探究の選択肢拡充
分類区分:教育改革 Issue:公教育外の選択肢不足家族会・ピアサポート・レスパイトケア
分類区分:健康・引きこもり Issue:孤立する家族と当事者の救済提案は、完成済みである必要はありません。制度設計、現場の運用案、他領域の実践知、まだ粗い仮説、さらにはIssueそのものの持ち込みも受け止めます。
既存資源も、未成熟な着想も、Issue攻略の材料にする
国内外の企業、業界、行政、教育、NPO、支援現場では、すでに多くの知見・制度・研修・伴走・場づくりの実践が積み重なっています。SARでは、それらをただ紹介するのではなく、どのIssueにどう編み替えられるかという観点で扱います。
まだ整理し切れていない違和感や、言葉になりきらない問い、構想の手前にある着想こそ重要です。完成案だけを集めるのではなく、あとから編集できる素材を歓迎します。
Issue-ひずみやジレンマにあなたは関わることが出来る
ここは、ページに関わる場ではなく、Issueそのものに関わる入口です。いまの段階では、次のような関わり方を想定しています。
Issueを持ち寄る
現場で感じているひずみ、ジレンマ、言葉になりきらない違和感を届ける。テーマや提案を持ち寄る
HOWとして編みうる制度設計、代替回路、救済導線、実践知を持ち寄る。起点として動く
行政、企業、教育、支援現場、地域など、それぞれの立場から動きうる役割を持ち寄る。今、苦しみにある方に届ける協力をする
どの層に、どの順番で、どう届けるかの接続や伴走に協力する。すべてのテーマに即応できる体制が整っているわけではありません。内容確認のうえ、順次、整理・対話・接続を進めます。
このホームページは、すでに完成した制度やサービスの一覧ではありません。個人・現場・組織・社会にまたがるIssueを、Solution・Alternative Proposition・Relief Planとして整理し、必要な資源や提案を結びつけようと試みる着手の場です。
閉塞感に対して、ただ批評するのでも、ただ希望を語るのでもなく、どのIssueに、起点となる方が動き、直面し苦しみに居る方へ、届けうるアイデアを一つずつ編んでいく。そのための土台として、ここを育てていきます。Issue、テーマ、提案、既存資源の持ち寄りや相談は、参加・問い合わせページからお送りください。